研究会の目的
①本研究会では,下請法の本質と製造委託、サービス委託、役務提供委託、情報成果物(ソフトウェア等)作成委託といった下請取引における課題事例を採りあげ、日常の調達・購買業務における下請法遵守の観点から、その運用上の課題と実務での対応策について具体的な処方箋を作成する。
②社内体制・業務基準・マニュアル化への対応策を整理する。
③各企業内に「下請法」遵守に関する専門家を養成する。
研究会の進め方
①参加企業各位における下請法遵守上の課題・テーマをビジネスケースとして集約しテーマごとにチームを組み討議・交流の場を設け,具体的解決策を導き出す。
②日本資材管理協会講師陣(運営委員)による「下請法」遵守上の解説をしたうえで、各ケース討議、対応事例をはじめ、講師の知見・アドバイスの提供をさせていただく。
③公正取引委員会・中小企業庁及び業界団体との連携を図り、企業と行政のパイプ役となり課題解決する。
④テーマごとに必要な管理業務標準・管理マニュアル等の各種関連書類・帳票の雛形の提供。
⑤研究の成果物の集大成として「下請法遵守ハンドブック」(仮称)を作成。
開催地・開催日・会場
開催地 |
開催日 |
開催時間 |
所在地 |
東京 |
第1回 7月
6日(木)
第2回 7月26日(水)
第3回 8月24日(木)
第4回 9月20日(水)
第5回 10月25日(水)
第6回 11月24日(金) |
午後1時30分~午後4時30分 |
中央大学駿河台記念館 320号室
東京都千代田区神田駿河台3-11-5 |
参加費
全6回参加 60,000円(税込) 1回参加 12,000円(税込)
プログラム
第4回:支払い条件の改善について(現金払いへの移行、手形サイト短縮等)
■ テーマ
◎支払条件の現状把握と条件の改善手法・社内対策
◎手形の支払いの扱いと今後の対応策
1.「下請け取引関係法令」運用基準の改正内容と対応のポイント(2016.12.14
改正)
◇ 下請等中小企業の取引条件の改善に向けての取組み
(1)取引条件の改善への取組の背景
(2)下請法運用基準の改正(公正取引委員会)
(3)下請中小企業振興法・振興基準の改正(中小企業庁)
(4)下請代金の支払いについて(中小企業庁・公正取引委員会)
2.下請法の理解と実務対応
◇ 下請法の理解と遵守のために・・・。
(1)下請法における「義務」・「禁止行為」
1)支払期日を定める義務
2)下請代金の支払遅延の禁止及び遅延利息の支払義務
3)割引困難な手形の交付の禁止
(2)下請代金の支払い(支払条件の現状把握・改善に向けて)
1)下請代金の支払い方法の改善
2)手形による下請代金の支払い
3)一括支払い方式による下請代金の支払い(ファクタリング方式等)
3)「支払方法等について」の文書発行
※Q&A「下請代金の支払手段について」
講師陣
近藤學氏
(研究会主幹)KPL近藤モノづくり研究所 代表/日本資材管理協会主任研究員
1970年ソニー株式会社に入社以来、カラーテレビ生産を皮切りに一貫してモノづくり現場を歩む。元ソニー株式会社
コンポーネント ビジネス部門 プロキュアメント推進室
室長として、購買部門の企画管理・業務系の統括職務に携わる。
ビジネス部門における下請法遵守体制づくり・教育、調達部品における環境品質保証活動、ならびに、CSR活動の推進に取り組んできた。
また、同社購買部門における「バイヤー資格制度」を始めとする各種研修制度ならびにカリキュラムの策定・導入・運用において実績を残す。
自身も「資材購買管理」、「生産管理」、「資材法務」等の社内講師を歴任。
現在は、製造・購買分野のコンサルタントとして活動中。
松田直城氏 経営コンサルティング松田 代表
/中小企業診断士/日本資材管理協会主任研究員
株式会社東芝(旧社名:東京芝浦電気株式会社)本社入社後資材部に配属、本社及び工場の資材部門で、資材業務全般にわたり経験、本社資材部集中購買部長を経て、東芝の関連会社 東芝ドキュメンツ株式会社
取締役社長に就任、任期満了までの6年間、経営全般にわたってタッチ。その後独立して、一般社団法人
中小企業診断協会所属の中小企業診断士として、主に東京都北区を拠点に中小企業経営者の経営相談に携わっている。また東京都北区長の委嘱を受け、経営アドバイザーも務めている。
野本満雄氏 (有)野本経営研究所 代表取締役/中小企業診断士
株式会社 東芝(旧社名:東京芝浦電気株式会社)本社資材部に入社以来資材管理業務に従事、同社 富士工場資材部長を経て独立。資材・購買の指導・育成のセミナー・コンサルで活躍中。近年内閣府・経産省の調達アドバイザーも務める。中小企業診断士、資材管理士。主な著書『購買担当者の実務』(日本資材管理協会)
八木君敏氏 調達革新研究所 代表/日本資材管理協会 主任研究員
富士電機(株)の資材調達部門で 35年余り調達実務、VE・合理化活動を担当。
特に、合理化担当部長として国際調達、設計開発段階からの開発購買システムを構築し、全社的資材部門の合理化体制を確立した。
各種セミナ-でコストエンジニアリング、合理化ナレッジシステムやサプライヤー評価システムなどを講演。
日本VE協会会員。 現在、調達革新研究所代表として資材、購買分野の様々なコンサルタントを手掛けている。
著書に『新開発購買』『技談・開発購買の原点』『知の協創購買』(日本資材管理協会刊)などがある。