資材管理士に求められる知識と役割(東京開催)
~基本を押さえ「できるバイヤー」となる~
 

主な内容

 製造業において資材調達部門の果たす役割は重要です。原価低減による利益創出,新技術・新調達先の開拓による自社製品の競争力向上,調達における最適Q・C・Dの実現とリスク管理など,経営に直結した課題の達成が期待されます。また,こうした課題達成には,調達先との良きパートナーシップ・信頼関係が,継続的かつ安定調達を図る上で必要不可欠です。
 取引先との接点である調達・購買業務に従事する資材担当者(バイヤー)は,公正・公明・公平な取引関係をめざし,誠実・公正であることに加えて,幅広い知識とスキルも求められます。
 当講座では,このように重要かつ多様な資材管理業務を担うバイヤーが役割を認識し,戦力化していく上で必要な主要項目ならびに,購買管理知識・スキルについて,その実践事例をご紹介いたします。
 

対象・参加資格

※本講座は、資材管理士専門コースの必修科目です。単独での受講は受付ておりません。

開催地・開催日・会場

開催地 開催日 会場 所在地
  東京   2016年9月2日(金) 10時~16時30分   中央大学駿河台記念館 360号室    東京都千代田区神田駿河台3-11-5
 

プログラム


1.購買・調達部門の役割・機能とは
 (1) 調達業務の位置づけ・重要性
 (2) 調達業務の役割・責任・権限

2.バイヤーに求められる基本姿勢・知識
 (1) バイヤーに求められる基本姿勢
 (2) バイヤーに必要な知識・能力
 (3) 購買倫理

3.最適 Q C D の実現
 (1) Quality(品質)
 (2) Cost(価格)
 (3) Delivery(納期)

4.調達先の評価・選定
  (e+Q・C・D・S+E+T)
 (1) どのように何を評価するのか
 (2) 絶対評価
 (3) 経営評価
 (4) Q・C・D・S・E・T の評価
 (5) CSR評価
 (6) 調達先の現場を見る

5.調達リスクの管理
 (1) 調達リスクの内容と考え方
 (2) 日常業務でのリスク対策
(グリーン調達,サプライヤーCSR,BCP・・・)
 (3) 調達先の倒産リスク対策


6.調達品の価格査定・コスト分析(製造委託品)
 (1) 価格査定の方法(見積書の査定)
 (2) 価格の構成要素とコスト分析
 (3) 見積書の査定のポイント

7.調達業務と契約
 (1) 法令・社会規範
 (2) 資材調達業務と契約
 (3) 各種の契約書とその機能

8.取引先との交渉(折衝)
 (1)交渉の基本概念
 (2)「戦略的交渉スキル」とは?
 (3)五つの説得テクニック
 (4)六つの交渉フェーズ
 (5)七つの交渉戦術と四つの計略
 (6)継続的に交渉成果を得るよい人間関係づくり

9.まとめ・質疑応答
※講義内容、時間等は変更になる場合があります。

講師紹介/span>

 近藤 学氏 MCIバリューコンサルティングサービス株式会社 チーフ・コンサルタント
1970年ソニー株式会社に入社以来、カラーテレビ生産を皮切りに一貫してモノづくり現場を歩む。元ソニー株式会社 コンポーネント ビジネス部門 プロキュアメント推進室 室長として、購買部門の企画管理・業務系の統括職務に携わる。
 ビジネス部門における下請法遵守体制づくり・教育、調達部品における環境品質保証活動、ならびに、CSR活動の推進に取り組んできた。 また、同社購買部門における「バイヤー資格制度」を始めとする各種研修制度ならびにカリキュラムの策定・導入・運用において実績を残す。 自身も「資材購買管理」、「生産管理」、「資材法務」等の社内講師を歴任。 現在は、製造・購買分野のコンサルタントとして活動中。